top of page

​研究と刊行物

神沢利子研究会・三鷹の活動の成果や会報などの刊行物について掲載します。

会報 第6号

Uff Ouf Oof ウーフウフフフ!

2024年1月18日
会報6号0119_ページ_1.jpg

「神沢利子さんおめでとう100歳展 北と星といのちと ー同じうたをうたい続けてー」の企画協力に全力投入したこの1年。会報は無理かなぁ、でも年1回は死守したいし、と会期直前に頑張って発行しました。もともと当研究会は、神沢さんが三鷹市に寄贈された資料の展示企画や顕彰事業のお手伝いを目的としているので、今回はその展覧会のメイキング・裏話をメンバーで思いつくままおしゃべり。そして、昨年の夏、市内の読み聞かせボランティア向けに図書館の依頼でつくった絵本リストに続く「マニアックな神沢作品ブックガイド」を急遽つくってみました。各自の偏愛するオススメの本を紹介しています。

会報は、三鷹市立図書館、三鷹市星と森と絵本の家で配布しています。

会報 第5号

Uff Ouf Oof ウーフウフフフ!

2023年1月29日
会報5号_裏面.jpg

会報第5号も、前号に続いて「銀のほのおの国」。雑誌「母の友」掲載時(1968年4月から1970年3月まで)の連載版にはどうやら単行本と違うエピソードがあるらしい、と研究会で読み始めたのですが、雰囲気もストーリーもかなり違っていることにびっくり。神沢さんの加筆・推敲の跡をたどると、文体の変化、妹のゆうこがたどる道のりの違い、衝撃的なエピソードの追加などにさまざまな気づきがあり、どうして?という不思議な変更の発見もあり。そんなワクワクするほど楽しかった探索の結果をまとめた特集です。連載時のかなり印象の異なる堀内誠一さんの挿画も少し使わせていただきました。そのほか、樺太(現・サハリン)での幼少期と少数民族との出会いなど、神沢さんの「北」への思いを紹介しました。

会報は、三鷹市立図書館、三鷹市星と森と絵本の家で配布しています。

会報 第4号

Uff Ouf Oof ウーフウフフフ!

2022年1月29日
神沢利子研究会会報vol.4確定版0401_ページ_2.jpg

会報第4号では、1972年に出版された「銀のほのおの国」を出版50周年記念として取り上げました。樺太(サハリン)で幼少期を過ごした神沢さんが描く、北の国でのトナカイと青イヌ(オオカミ)の凄惨な戦い。小動物たちの英雄的な行動と死。伝説と予言に導かれて荒野を旅する兄妹の戸惑いと諍い。ーさまざまな問いに安易に答えを出さず問い続ける日本生まれの異色のファンタジーです。

未読の若い世代に手に取ってもらうことをねらいに、作品の世界観と登場人物たちを堀内誠一さんの素晴らしい挿画とともに紹介しました。

また、自作を語る神沢利子さんの言葉から、他のいのちを食べるという神沢さんの生涯のテーマ、この作品が書かれた1960年代という時代、児童文学の中の女の子像について考えました。

会報は、三鷹市立図書館、三鷹市星と森と絵本の家で配布しています。

​ウーフ作品収録一覧

​どの本にどのお話が載っているか

2019年12月12日
uoo3_out.jpg

会報第3号に掲載したくまの子ウーフのお話27作品のどれがどの本に収録されているかの一覧です。

2021年3月に刊行終了予定の「くまの子ウーフのおはなし」全5巻(ポプラ社)までを含めると、ウーフ作品の載っている本は、童話集、 絵本、文庫本、選集への収録、改訂版など37冊にのぼります。37冊それぞれに収録されているのはどの作品か、この半世紀の間にウーフのお話がどのように出版されて子どもたちに読まれてきたかをたどることができる一覧表です。

会報 第3号

Uff Ouf Oof ウーフウフフフ!

2020年12月12日
会報3号イメージs.jpg

​第3号は、くまの子ウーフ誕生50年特集その2。「かけがえのないともだち」と題して、ウーフとツネタとミミちゃんのキャラクターに照明を当て、誕生から30年間にわたって書き継がれたシリーズ全体27作品を対象に、あれこれのエピソードを分析しました。

2001年刊行の「ウーフとツネタとミミちゃんと」あとがきで、神沢さんは「ウーフはだれでもないウーフ自身として、ツネタもツネタとして、そしてまたミミも、せいいっぱいミミらしく、生き生きとくらしていることが、以前の作品よりも、くっきりしてきたことかと思います。」と書いています。それぞれの名セリフを、研究会メンバーの愛情あふれるツッコミとともに楽しんでいただければ幸いです。

また、ウーフたちの27のお話のどれがどの本に収録されているかの一覧表を作成し掲載しました。

会報は、三鷹市立図書館、三鷹市星と森と絵本の家で配布しています。

会報 第2号

Uff Ouf Oof ウーフウフフフ!

2019年12月21日
会報第2号_完成版_ページ_1.jpg

第2号では「ふらいぱんじいさんじいさん」を取り上げました。「くまの子ウーフ」と同じ1969年に出版され、世代を超えて愛され続ける254刷、128万部のロングセラーです。寺村輝夫さんによる「日本の創作幼年童話」の画期的なフォーマット、堀内誠一さんのカラフルで軽快なイラストレーションとタッグを組んだ本づくりの話や、神沢さんのフライパンへの思い、「はらぺこおなべ」「みるくぱんぼうや」へと続く台所シリーズなどを紹介しています。また、文庫版や選書などで描かれた長新太さん・佐野洋子さん・はたこうしろうさんによる珍しいふらいぱんじいさんの絵も並べてみました。

会報は、三鷹市立図書館、三鷹市星と森と絵本の家で配布しています。

会報 第1号

Uff Ouf Oof ウーフウフフフ!
2019年7月7日
uoo1_in.jpg

会報を創刊しました。

第1号は、出版50年記念の「くまの子ウーフ」特集です。1969年の出版の前年に雑誌「主婦の友」に発表されたときの3篇を都立図書館で発掘して紹介しました。挿絵は長新太さん、うち1篇は単行本未刊行の作品です。講談社文庫版の解説で元あかね書房の編集者、山下明生さんが明かすウーフ出版裏話、これまでに出版されたウーフが主人公のお話が掲載されている本(絵本、童話集、紙芝居、文庫本、選集など)のリストなど。

会報タイトル『Uff Ouf Oof ウーフ ウフフフ!』の由来は各国語のウーフです。Uff(ドイツ語)Ouf(フランス語)Oof(英語)ウーフ(日本語)。ほかにウーフの本は中国語、韓国語にも翻訳されています。それらの書影も掲載しています。

ちなみにタイトル題字は、神沢利子さんの直筆です!

会報は、三鷹市立図書館、三鷹市星と森と絵本の家で配布しています。

bottom of page