神沢利子研究会・三鷹
神沢利子研究会・三鷹について
神沢利子研究会・三鷹は、2017年に神沢利子さんの手稿など多数の貴重な資料が三鷹市に寄贈されたことをきっかけに発足した研究会です。資料の調査研究や市が行う顕彰事業のお手伝いを目的に掲げていますが、神沢作品を愛する仲間が作品にかかわるあれこれを楽しむことを最重点に活動しています。メンバーは、三鷹市の神沢利子展プロジェクト(2006~2008年)の実行委員や、図書館、星と森と絵本の家などで子どもの本や絵本にかかわってきた市民です。
当研究会の前史には、長年にわたる神沢利子さんと三鷹市民との交流があります。以下は、その経緯と発足後のあゆみの記録です。
発足の経緯とこれまでのあゆみ

2006年9月〜2008年3月
三鷹市の「みたか・子どもと絵本プロジェクト」の一環として、「神沢利子展プロジェクト」(公募市民の実行委員会が企画実施する2回の展覧会とその間の市内巡回イベント)が、200人以上のボランティアにより実施される。神沢利子さん自身も準備段階からの交流、朗読や対談イベント等に協力してくださる。

2009年以降
神沢利子展プロジェクト実行委員会は2008年3月末で解散したが、その後ほぼ毎年、1月の神沢利子さんの誕生日を祝う会が実行委員会同窓会を兼ねて行われている。会場となる図書館の特別イベントとして神沢利子さんによる親子向けおはなし会が同時開催されることも多い。

2009年7月
みたか・子どもと絵本プロジェクトの拠点として「星と森と絵本の家」が市内の国立天文台の構内にオープン。館内には神沢利子展プロジェクトの実行委員たちが制作した神沢作品ジオラマや神沢さんの著作等も展示される。神沢利子さんを招いた特別おはなし会もときおり開かれる。

2012年1月
三鷹市立図書館で「おめでとう88歳 文も絵も 神沢利子展」開催。神沢利子さんの米寿を祝い、「Toshikoらくがき帳」(ぶんしん出版 2011)にも再録された神沢さんのイラスト原画、スケッチブック、作品メモ、「くまの子ウーフ」の手稿などが、市民ボランティアの企画構成で展示された。

2017年6月
神沢利子さんから三鷹市に、直筆の原稿や創作メモ、スケッチ、書簡、画家から贈られた挿絵原画などの資料が寄贈される。

2017年6月〜11月
三鷹市立図書館で秋に開催する予定の寄贈特別展の企画構成に、これまでの神沢利子展にかかわってきた市民らが協力する。

2017年11月〜12月
寄贈特別展「神沢利子さんのおくりもの」(三鷹図書館、11月18日〜12月10日)。三鷹市所蔵の「鹿よ おれの兄弟よ」原画(G.D.パヴリーシン)等もあわせて展示。イベントとして三鷹ネットワーク大学での講演会、星と森と絵本の家での本やジオラマなどの特別企画展も行われる。
